穂高唯希著『本気でFIREをめざす人のための資産形成入門』を読んで
資産形成については既にブログを読んで参考にしているというのもあってか、その話よりも著者の人生観だったり考え方が興味深かった。
人は既知の情報・経験で判断してしまうことを念頭に物事を多面的に捉えて思考し、そして何より自己を知ると言うのは大事なことだよなぁ。
己を知らなければ何をしたいのかもわからないから。
國友公司著『ルポ西成』を読んで
確か去年か一昨年にどこかのサイトで抜粋だったかを読んでずっと気になっていた本書。
図書館にあるのを発見したので早速借りて読んでみた。
西成についての話は結構いろいろなところで見聞きするけど、本書を読んで良かったなと思ったのは西成のあいりん地区がどうなっているかということを垣間見れることよりも、
「なんのために生きるのか?」
についての話と
この町にいる”昔何をしたか分からないが今はあいりんにいる男たち”はそれぞれ「私はこういう体で生きています」という設定がある。
という話が読めたこと。
前者については、文庫版あとがきが秀逸で「あぁ、確かにそうだな」と腑に落ちた。
後者はあいりんにいる人に限らず、人は生きている上でそういう「体で生きている」という設定がある気がしている。
色々な仮面を被って生きていて、場所によってその仮面を付け替えている、そういうものだと思う。
小川さやか著『その日暮らしの人類学』を読んで
読み終わってから大分間が空いてしまって、何を書けばいいのやら・・・と、自分メモを見たところ、
東アフリカ諸国の話が多い、というか著者がそこでの現地研究がメインのようなので当然そうなるわけだけど、アフリカが未踏なのもあって読めば読むほど「アフリカの都市部はそうなってるのか!」と非常に興味深かった
という感想が思い浮かび、
「試しにやってみる」という精神と「借りを回すしくみ」
が、どうやら自分の心に何かを残したようだったのだが、何を思ったのかまではメモになかった・・・
もう一度借りて読もう・・・
ジェイエル・コリンズ『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』を読んで
本書が出た当時から気になりつつ「買うのはお金もったいないし、図書館に入ったら読もう」と思っていたらいつの間にか図書館に所蔵されてたので借りて読んでみた。
ある一つの銘柄に対する推しがすごい。これでもかと推してくる。銘柄の良し悪しはおいといて、そこまで推せるだけの根拠を持てるというのが大事なのだろうと思う。
自分がどうしてそうしているのか、ということを自分が納得して選択して決断を下す、それが一番重要なんじゃないかなと読了後に思った。
投資の教え、とはなっているけど『自分がどうしたいか・どうするか』を自分で考えて生きなさい、という「生き方の教え」にも感じた。
生きるために必要なのがお金だから「そこんところしっかり考えてね」というところかな。
(あと結構前に出た本だと思ってたけど、去年(2020年)初版だったのに驚いた)
相場英雄著『アンダークラス』を読んで
ノンフィクションのを読むつもりが同名タイトルの本書を間違えて借りていたことに開始数ページで気づく…
ただ登場人物の感じとタイトルから扱ってる題材はきっと同じようなものだろうと読み進めた。
ジャンル的には警察小説なのだと思うけど、焦点が捜査というより経済・社会構造にあるような感じで読んでいて非常に興味深かった。
アンダークラスとはなんだ、という気持ちで借りたのだけど、導入としてはノンフィクションのほうではなくこちらを先に読んで良かったのかなぁと思ったり。
読みやすくて良い作品だった思う。
(あー、そうだよねー、という部分も多々あって先が読みやすいというのもあったのかもしれない)
細谷功著『考える練習帳』を読んで
どういうステップで考える頭にしていくかが図解を使ったり、練習問題を解かせたりしてわかりやすく説明されていた。
読み進めていくと「とはいえ、これをやっていくと浮いたり孤立したり、生き辛くなりそうだな」と思っていたら、最後の章で「使用上の注意」として触れられていた。
「時に考え、時に考えない」そういう塩梅が大事なのだろうなぁ。
その塩梅が難しいのだけれど。
考えていないように見える人も実は考えた上で考えないことにしていることもあるのだろう、とか、そういうことを改めて気付かされた気がする。
『東大生が選んだ一冊』を読んで
ジャンルを問わず様々な一冊が紹介されている本。
読んだことがある本、書名は知っているけど読んだことはない本、初めて見る本、それはもう色々な本が紹介されていて非常に興味深かった。
それぞれの本について簡単な紹介がされていて、その紹介の仕方も実際にその本をお勧めしている東大生の言葉が使われていて読み手の興味を誘う。
全てを読むのは中々厳しいものがあるが、いくつか読んでみようと思う。