旅と漫画とコーヒーと

旅の話や読んだ漫画・本についての感想などをつらつらと

斎藤幸平著『人新世の「資本論」』を読んで

大学時代か高校時代に社会主義は資本主義を経て到達するみたいな話を聞いた覚えがあって、それを定期的に思い出しては「あれなんだったかなぁ・・・」ってなってたので、それをこの本を読んで「あ、やっぱそういう話あったよね」となった。 この本の内容云々…

池田晶子著『知ることより考えること』を読んで

池田晶子『知ることより考えること』 何かの書誌情報に本書のタイトルがあって「いやいや、知ることも大事だろ」とタイトルに突っ込みを入れつつも、どういう理由でそう結論付けたのか気になってしまったので図書館で借りて読んでみた。 内容はもちろん、そ…

石川宗生著『四分の一世界旅行記』を読んで

タイトルを見た時、「なんで四分の一なんだろう」と思った。 そして読み終わった時、「なんで四分の一かは分からなかった」となった。 いや、きっと、多分、おそらくは作中に書かれていた、 ”イスファハンは世界の半分” から来ているんだろう。 作中で著者の…

古市憲寿著『絶望の国の幸福な若者たち』を読んで

コロナ関連のニュースで事あるごとに「若者が、若者が」というのを耳にしていたら”若者とは一体何を指すのか”ということが気になり、そんな折、図書館をぶらぶらしていたら本書『絶望の国の幸福な若者たち』が目についた。 ”若者たちについて書かれていそう…

エメリー・レヴェック著、川添節子訳『天体観測に見せられた人たち』を読んで

自分の中の天文学者のイメージが見事に打ち砕かれて「そうだったのか!!」となって非常に痛快だった。 星空を眺めているだけじゃなかった…。 データ分析を駆使しているなんて…。 というか数学とか物理とかが重要とか、全然わかってなかった。 でも確かにそ…

穂高唯希著『本気でFIREをめざす人のための資産形成入門』を読んで

資産形成については既にブログを読んで参考にしているというのもあってか、その話よりも著者の人生観だったり考え方が興味深かった。 人は既知の情報・経験で判断してしまうことを念頭に物事を多面的に捉えて思考し、そして何より自己を知ると言うのは大事な…

國友公司著『ルポ西成』を読んで

確か去年か一昨年にどこかのサイトで抜粋だったかを読んでずっと気になっていた本書。 図書館にあるのを発見したので早速借りて読んでみた。 西成についての話は結構いろいろなところで見聞きするけど、本書を読んで良かったなと思ったのは西成のあいりん地…

小川さやか著『その日暮らしの人類学』を読んで

読み終わってから大分間が空いてしまって、何を書けばいいのやら・・・と、自分メモを見たところ、 東アフリカ諸国の話が多い、というか著者がそこでの現地研究がメインのようなので当然そうなるわけだけど、アフリカが未踏なのもあって読めば読むほど「アフ…

ジェイエル・コリンズ『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』を読んで

本書が出た当時から気になりつつ「買うのはお金もったいないし、図書館に入ったら読もう」と思っていたらいつの間にか図書館に所蔵されてたので借りて読んでみた。 ある一つの銘柄に対する推しがすごい。これでもかと推してくる。銘柄の良し悪しはおいといて…

相場英雄著『アンダークラス』を読んで

ノンフィクションのを読むつもりが同名タイトルの本書を間違えて借りていたことに開始数ページで気づく… ただ登場人物の感じとタイトルから扱ってる題材はきっと同じようなものだろうと読み進めた。 ジャンル的には警察小説なのだと思うけど、焦点が捜査とい…

粟田房穂著『ディズニーリゾートの経済学 新版』を読んで

最近経済も気になっているところだったので読んでみた。 2013年の本でも十分に面白く読む価値があったなと思う本だった。 経済に疎いのもあって、どれもこれも「はー、そういうことかー」と思ってしまった。 特に成熟消費社会の話は非常に興味深かったので関…

北川恵海著『ちょっと今から仕事やめてくる』を読んで

今でこそ、仕事を辞めたいという話を聞くと「辞めればいいじゃん」と即答しているけど、昔はそうではなかった。 どちらかというと「辞めない方がいいよ」という方だった。 【生きるのにはお金がかかるし、そのお金を得るには仕事が必要】という考えから派生…

オーディオブックも使い方次第で良くも悪くもなる

読み上げ機能便利だなと思って何冊か読んだけど、目で読む場合と違ってながら度が高くなってしまうのが難点。 散歩しながらとか、何か乗り物に乗ってる時とか、ながらで聞いて読むという感じになってしまうのであまり頭に入っていかない部分も出てくる。 読…

『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』を読んで

左巻健男『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』(ダイヤモンド社)を読んだ。 化学は高校1年でやっただけの知識しかないのもあって、分からない単語や知らない化学者もわらわら登場するけど、世界史は高校2年・3年と2年間やっていたのもあ…

『鳥が好きすぎて、すみません』を読んで

『鳥が好きすぎて、すみません』(著者:細川博昭)を読んだ。 文章読み上げ機能を使って読んだので、正確には読んだというよりも聞いたが正しいけど。 基本的には鳥に関する話なんだけど、その「関する」の幅がすごく広くて非常に読み応え(聞き応え)のあ…

『車中泊入門』を読んで

車中泊には昔から興味はあるけれど、始めるというところまでは至ってない。 興味はある分野なので「車中泊」という文字を見るとちょっと読もうかなという気になる。 そんな流れで目に止まった武内隆著『車中泊入門』を読んだ。 長年車中泊をされている著者の…